代表挨拶

代表取締役社長 大石智之

「社長、機械が動かなくなってしまったんですけど・・・」と言ってくる社員には、必ず「だからどうしたいの?」と問いかえします。なぜその機械が動かなくなってしまったのか、自分たちだけで復旧できるものなのか、もし復旧できない場合、どのような対応策があるのか、まずは自分が主体になって考えてもらいたいからです。トマル水産で働く社員はすべて、自分で考え行動できる「自立した職人」であって欲しいからです。

『鰹節の伝統を守る』ということは、これまでのスタイルを風化させないように守るだけでなく、時代に合わせて鰹節の価値や文化を進化させ、次の世代に引き継ぐことだと思っています。工程の一つ一つが先人の知恵の上に成り立っているのが鰹節作り。でも先人のやり方がなぜいいのか、本当に他にいい方法はないのかと考えたうえで先人の知恵を引き継いでいかなければ文化としての発展はないと思います。トマル水産は鰹節の伝統を守るため、私自身が「自立した職人」の先頭に立ち、鰹節の伝統をブラッシュアップする存在になりたいと考えております。

弊社も創業以来60年以上の歴史を重ねてまいりました。これまでに多くのお取引様や様々な関係者の皆様からのお支え、そして社員の尽力によりここまで鰹節作りを続けてくることができましたことに、心からの感謝を申し上げます。弊社は、食品メーカー様の加工用鰹荒節の製造に特化し、削り節用の鰹節とは少し違った、加工原料としての利便性を高める品質に焦点を絞り、日々改善を積み重ねております。

鰹節作りを通じて日本人に限らず世界の人々に健康と笑顔をもたらすことができれば、それが社員とその家族の幸せに繋がるものと信じております。進化した鰹節文化を追求し弊社もともに進化し鰹節業界も進化していくことができるよう、一歩づつ前進してまいります。

今後ともこれまでと相変らぬご指導ご鞭撻を賜りますよう何卒よろしくお願い申し上げます。

代表取締役社長大石智之

代表プロフィール

生年月日 1968年(昭和43年)1月3日
経歴
1990年(平成 2年)4月 株式会社東食(現:Cargill Japan)入社
1996年(平成 8年)6月 同社退社
1996年(平成 8年)7月 株式会社トマル水産入社
1998年(平成10年)2月 同社専務取締役に就任
2010年(平成22年)5月 同社代表取締役に就任

現在に至る

趣味・特技 野球
スピードスケート
マラソン
資格・公職 中小企業診断士(2000年登録)
焼津鰹節水産加工業協同組合代表理事組合長(2022年5月~)